ハンドメイド作家は作品ではなくストーリーを売るべき

ハンドメイド
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minneだけでもハンドメイド作家は60万人を超え、ハンドメイド品を販売している店舗もかなり多くなってきました。

数年前までは、良いものを作っていれば、出品した直後から飛ぶように売れるなんていう時もありました。

 

ですが競合ハンドメイド作家が増えてきた今、良いものを作っていても「売り方」を知らなければ他の作品に埋もれてしまい売れづらくなってきてしまいました。

 

では「売れる」売り方にはどんなものがあるでしょうか。

今回はこのテーマでお話していきます。

ハンドメイド作家は作品ではなくストーリーを売るべき

 

ハンドメイドブランドストーリー

結論としては「売れるハンドメイド作家にはお客様に読ませるストーリーがある」ということだと思います。

 

ストーリーが販売に繋がる理由は大きく下記3つ。

 

・その1:ストーリーは記憶に残る

・その2:人は自分に関連することに興味や関心を持ちやすい

・その3:作品やブランドへの好感度が上がる

 

順番に解説していきます。

 

その1:ストーリーは記憶に残る

何か複数の情報を覚えなくてはいけない時、ストーリー仕立てにすると覚えやすいという話を聞いたことはありませんか?

例えば下記のようなもの

「川」「スイカ」「ビール」「おじいさん」などの統一感のない単語を複数覚える場合、「大きなスイカが川をゆらゆらと下っていきます。よくみるとその川は全てビールでできていました。おじいさんがスイカを取ろうと川に入ったところ、川のビールでおじいさんは酔っ払ってしまいました」

スタンフォード大学のマーケティング学専門の教授ジェニファー・アーカー氏によると、ストーリーがあるものと事実や数値の羅列は、ストーリーがあるものの方が最大で22倍人の記憶に残りやすいとわかったそうです。

このようにストーリーは人の記憶に鮮烈に残ります。

そして得た長期記憶はレビューや宣伝効果という次の行動にも繋がりやすいです。

 

その2:人は自分に関連することに興味や関心を持ちやすい

「カクテルパーティー効果」という言葉を知っていますか?

カクテルパーティ効果とは、大勢の人々が雑談しているパーティのような場でも、自分に関係のある情報だけは不思議と聞こえてくるという効果を意味する言葉です。

 

現代はネットやメディアの情報が溢れかえっています。数え切れないほどの宣伝や広告を目にする中で、私たちは情報をスルーする能力を身につけました。そうしなくては大量の情報に押しつぶされてしまうからです。

 

ただ、商売をする側からすると、どんなに良い作品を作ったとしても、適切なマーケティングをしなければ無視されるだけの雑音となってしまいます。

ターゲットを絞り込み、そのターゲット層に刺さるストーリーを伝えることで、「これは自分に関係している商品なのだ」とカクテルパーティ効果を狙うことができます。

ターゲットの絞り込みについては以下でも記事にしています。

 

その3:作品やブランドへの好感度が上がる

皆さんは「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」といった経済バラエティ番組をみたことがありますか?

私は大学卒業後ずっと保育士として働いてきたので、上記のような番組には全く興味がなかったのですがハンドメイド作家として起業してからは、大好きな番組で毎週欠かさず見ています。

番組内で語られる経営者の生々しいストーリーを聞くうちに胸が熱くなり、終わったときには、番組内に登場した商品やサービスを利用してみたくなります。

また、後々街中で紹介された店舗やサービスを目にすると「これ、この前ガイアで見たやつ…!」と感情移入してしまいついつい財布の紐が緩んでしまうこともあります。

 

すっかり乗せられてしまっていますが、これもストーリーの効果です。

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ストーリーはブランド形成に不可欠

このように、ブランドや作品を売るためにストーリーを語ることは不可欠となりつつあります。

ですが、同じストーリーでもお客様のの心に響く効果的なストーリーとそうではないストーリーがあるのも事実です。

 

せっかくストーリーを作るなら、より効果的なストーリーを作りたいですよね。

ストーリーの作り方について次から説明していきたいと思います。

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ブランドストーリー作りのコツ

ブランドストーリーの作り方

 

お客様の心に響くより効果的なストーリー作りのポイントは以下の3つ

・その1:感情に訴えかける

・その2:理想の未来を語る

こちらも順番に解説していきます。

その1:感情に訴えかける

ただ事実を順番に並べただけのストーリーではお客様の心を動かすことはできません。

子どもの頃から物づくりが好きで、中学高校と美術部に入っていました。大学は美大に進み、卒業後に就職。週末にあみぐるみを作っていたところ「友達に売ったらいいよ」ミンネを勧められ販売することになりました。

このストーリーで感動する人はなかなかいませんね。

作り手側の気持ちや作品製作中の苦労、作品の裏側にある作家だけが知っているストーリーを五感を刺激するようなワードを盛り込みながら臨場感たっぷりに語ることによって、他ブランドに比べて価格が高くても買ってもらえますし、ブランドを応援するためにリピーターにもなってもらえます。

 

ポイントは、あなたのその体験を読み手に擬似体験させることです。

 

その2:理想の未来を語る

人は買い物をするとき、未来を想像しています。

あなたもアクセサリーを買うときには「どんな服に合わせようかな?」「どんなシーンでつけようかな?」などと未来の自分を想像しませんか?

お客様の想像のお手伝いをするように、ストーリーでは「これを買ったらどんな素晴らしい生活が待っているか」を描いていきましょう。

 

素材の仕入れからこだわり、丁寧にひとつずつ手作りをしたアクセサリーです。

このような過程についての説明は、ストーリーとしてはイマイチです。

その作品を通して、どんな未来にお客様を連れていきたいのかを考えてみましょう。

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魅力的なストーリーでお客様の心を掴もう

今回のお話は以上になります。

最後に一つあり、それは「自分で考えたストーリーは唯一無二のブランディングになる」という話です。

ブランドを作ろう、ハンドメイド作家になろう、そう思った背景にはどんな思いがあったのでしょうか。

「なんとなく…」という方は少ないんじゃないでしょうか。

 

皆さんが制作している作品のそのハンドメイドの手法を知った時、きっと感動がありましたよね?

初めて作ってみた時、苦労したポイントがありましたよね。きっと完成するまでにはたくさんの感情が浮かび上がってきたはずです。

すごい、素敵、やってみたい、これ欲しい、難しい、上手くいかない、上手くできた、嬉しい、みんなに見てほしい

こうした感情を経て作り上げた作品があなたの作品のはずです。

 

そんな気持ちを膨らませていけば、唯一無二のブランドストーリが仕上がるはずです。それは誰にも真似できないあなただけの強みになります。

ぜひ一度、あなたのブランドやあなたの作品と真正面から向き合ってあなただけのブランドストーリーを考えてみてくださいね。

 

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